民法はウメさんによる大作といっても過言ではない。の巻

18歳選挙権、調整進まず 民法「成人」との整合性で


 鳩山由紀夫首相が前向き姿勢を示した選挙権年齢の18歳引き下げが、民法成人年齢との整合性などから調整が進まず、来夏の参院選に間に合わない見通しだ。世界的には“国際標準”の18歳選挙権実現までには時間がかかりそうだ。

 選挙権年齢引き下げの議論は、2007年に成立した憲法改正のための国民投票法が契機。国民投票で18歳に投票権を認めた同法は、来年5月の施行までに民法成人年齢公選法の選挙権年齢を18歳に見直すよう求めた。

 成人年齢については政府の法制審議会が「18歳に引き下げるのが適当」と答申したが、約300の法令に関連するため千葉景子法相は来年の通常国会への民法改正案提出見送りを示唆している。

 一方、首相は10月、「成人年齢は、広範な意味合いを持ち、時間がかかる。選挙権の18歳への引き下げは、早く実現をするのが望ましい」と述べ、選挙権年齢の先行引き下げ方針を打ち出し、原口一博総務相も「(選挙で)約束をした18歳への引き下げに向け検討をしたい」と同調した。

 憲法は「成年者による普通選挙を保障する」と規定するだけで、18歳まで引き下げることは可能とされる。

2009/12/06 16:49 【共同通信


http://www.47news.jp/CN/200912/CN2009120601000245.html

成人が18歳ってことは、少年法の適用の範囲も変わってくんのかな?
これまで19歳で死刑っていう事件もあったけど、18歳でも死刑って場合もあり得るってことか。


18歳に選挙権という権利を与えて、少年法による保護を剥奪して成人としての義務を認めることで、精神的にも大人になるきっかけとなればいいね。


というか、民法改正かぁ。
債権法がものすごく変わるらしいな。勉強する方としては、すごく迷惑な話だが、国民のために便利な「民法」になるならそれはいいことだ。
100年以上も前にドイツの民法(法人の目的や損害賠償の範囲に関してはイギリスだったり、その他フランス法も混ざってたりする。)をまねて作った民法なだけに、かなりガタがきてます(例えば、当時錯誤無効を無効としていたドイツも現在では動機の錯誤を取消し原因としてたりする。)。
しかも、この超大作の法律がたった3人の手によって作られたってんだから、当時の人のものすごさを感ぜざるを得ない。
まぁ、債権法改正に関しては、ゴッド内田を初め、天帝しおみん等の民法学者がかかわっているということで、かなり学者嗜好的なマス@ーベーション的な法案となっているらしい。が、まぁ条文をもっと今っぽくして(例外を1項に置いて原則を2項に置くとかいうのやめて)ほしい。


それにしても、1898年(明治31年)に施行された民法が今も生きてるって考えると、すげー民法を作ったもんだなぁって思う。民法起草者3人のうち、穂積陳重と富井政章は男爵らしい。なんだよそれ。俺もなりたい男爵。
でも、これまでこんな歴史ある民法のせいもあって、戦後における民法界の界王様である我妻栄様(享年昭和48年)の支配も今なお引きずっている。すげーよ我妻先生。ただ、いい部分だけでなく悪い部分の支配も続いているってのは問題だったりする。
しかし、債権法の改正は、悪い部分の支配からは脱することができるチャンスだから、そういった意味で期待してたりする。



ということで、将来改正される民法のお勉強を再開します。