偏見と児童ポルノ法と「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。の巻

俺の妹がこんなに可愛いわけがない


というアニメを6話まで見た。

ものすごいゆる〜い萌えアニメで、どうせ主人公が妹萌えのオタクの話だとかと思ってたら、
   妹が妹萌えという設定


おいおい。
主人公(兄)の妹(中学生)が妹萌えの、しかもエロゲ好き(以下、「特殊な趣味」という。)という、なんともシュールな設定でした。


2話くらいで、妹が親に隠してた特殊な趣味が、厳格な父にバレたとき、主人公が父にその特殊な趣味について説得するシーンがあった。兄は、妹が必死に同じ特殊な趣味の友達を作ろうとしているのをそばで応援していたからだ。
厳格な父は、その必死な説得に応ずるものの、ただ中学生の娘が18禁のエロゲ(しかも、妹にいかがわしいことをするという内容)についてだけは許されないと言う。
確かに、中学生の娘がいたら心配になること十分な内容だ。


そこで、特殊な趣味と無縁だった兄が妹のためにとった行動。


主人公「その(妹にいかがわしいことをする)エロゲは俺のだー!!!!文句あるかー!!!!俺はエロゲが大好きだー!!!!」


といい、妹をかばった。すげーよ。あんたかっちょよすぎたわ。
ちなみに、18禁のゲームを18歳未満の者が年齢を偽って購入しても詐欺罪その他の犯罪には当たらないし、ゲームしても何の犯罪にもならない(青少年育成条例等において一定の条件の下で売る側に対する規制は存在するが、「18禁」は基本的に自主規制のルールに過ぎず、法令による規制に基づくものではない)。



まぁそんな感じで、マイノリティーなオタクに対する偏見と、そんな特殊な趣味と無縁の友達とも仲良くしなければみたいな狭間で色んな人と戦う、モデルやってる妹萌えの妹と、そんなマイノリティーな世界と無縁で普通な主人公の、なんというか、そ、その


         変な物語である。



しかし、こんな題名から推測できないくらい実は社会派のシリアスな内容で、むっちゃおもろかった。


って、思ったのは俺くらいか?


おもしろかったのは、オタクのした犯罪とアニメや18禁ゲーム等の影響の話。
妹と一緒にモデルやってる親友に、隠していた特殊な趣味がバレて、その親友が特殊な趣味をもつ人とは親友として付き合えないとか言ってケンカになる。が、その親友はやはり仲直りしたい。妹もしかり。
そこで、親友は妹に、仲直りしたいから、特殊な趣味はやめるようにと言う。
しかし、これに対して、妹は、絶対に嫌という。


親友が、特殊な趣味を止めるように言ったのは、理由がある。それが、オタクの犯罪とアニメやゲームの影響の話。ここでは、フィクションのため架空の事件が題材とされていた。

よく漫画、アニメやゲームによる悪影響によって犯罪をする例があるということで、最近では18禁だけではなく、15禁とかレベルに分けて販売を規制したりしてる。


こういう話で思い出すのが、1997年に神戸連続児童殺傷事件だ。通称、酒鬼薔薇事件とも呼ばれる。
この事件は、当時14歳の中学生(以下「少年」という。)による連続殺傷事件で、大きく分けて3つの事件がある。
第1の事件は小学生の女児2人にハンマーで殴り重傷を負わせたというものである。第2の事件では、小学生の女児に手を洗える場所はないかとたずね、学校に案内させた後、「お礼を言いたいのでこっちを向いて下さい」(少年の日記より)といい、振り返った女児を金槌で殴りつけ脳挫傷で死亡させたというもの。その直後、別の小学生の女児の腹部を刃渡り13センチの小刀で刺して2週間の怪我を負わせた。
第3の事件では、少年が小学生の男児の首を糸ノコギリで切り落とし、その男児の首を校門へ置いた。その男児の口には少年の手紙が咥えられており、その内容は、

さあ、ゲームの始まりです。
愚鈍な警察諸君
僕を止めてみたまえ
ボクは殺しが愉快でたまらない
人の死が見たくてしょうがない
汚い野菜共には死の制裁を
SHOOLL KILL
学校殺死の酒鬼薔薇

と書かれてある。
学校のスペル(school)が間違っているところが、すでにその学識の低さを露呈しているが、当時、マスコミ等では、この文章から察するに漫画の影響だと指摘されたりした。
が、「ほとんどの文章は、僕は頭で考えたものであり、テレビで言っているような、何か小説から引っ張り出したといったものではありませんでした。」と少年は検察官には語っている。


ウィキではこの事件について詳しくのってる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E9%80%A3%E7%B6%9A%E5%85%90%E7%AB%A5%E6%AE%BA%E5%82%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6


この事件が契機になったかは定かではないが、最近のゲーム等の表現は血がでなかったり等の表現に細工がされている。リアルによる再現によってこそ、人間として人の痛みを知ることができるだろと感じる俺にとっては、本当に納得できない事態だ。



まぁ話を戻すと、漫画等による悪影響なんていうのは立証されているわけではなく、偏見に他ならないわけだが、ここに一種のマスコミ・トリックがある。
例えば、教師が痴漢で捕まったってニュースが流れると、
この事件を拡大解釈して、
「最近の教師は、質が下がっている」
といったりするコメンテーターがいたりする。
一見、うなずきたくなる内容だが、これは論理の飛躍の典型例。
なぜなら、この事件が物語っているのは、この事件における教師が痴漢で捕まったという事実しかないわけで、仮に痴漢の事実があったとしても、それは教師という母集団の中でこの人は痴漢行為をする人間だったことが明らかになっただけだ。この一部をもって全体の教師一般を痴漢行為をするような教師としての資質のない者ということはできない。この事件とここで逮捕された教師以外の者とは何の因果関係もないからだ。


たった1つの事件でもインパクトが強すぎるために、それなりの説得力があると思ってしまう論理の飛躍である。
しかも、マスコミが右にならえのごとく、一斉に同じようなことしか言わない日本特有の報道方法のせいで、それがあたかも多数派の意見かのような見方をしてしまう。
このことは、和歌山カレー事件においても指摘されている。


そういえば、和歌山カレー事件で思い出した。
刑事訴訟には、悪性格の立証の適否という問題があって、以上の話はこれと通ずる。
これは外国の話で、陪審員に対して誤った事実認定をすることを回避するためのルールだ(同種前科の立証のために例外的に許されるはある。和歌山カレー事件のサリンを使った犯行がこの例)。
例えば、殺人の被告人とされている者がいて、この被告人が犯行を犯したことを立証する手段として、この被告人は昔、窃盗や詐欺をした前科者であり、こういう犯罪行為をするような悪い性格だ!ってことを検察側が、被告人の悪性格を立証したとする。
そこで、陪審員は、上記のよくある間違いを犯すことがある。それは、

被告人は昔悪いことをしていた
   ↓第1の推論
被告人は悪い人間だ
   ↓第2の推論
悪い人間だから今回の犯行もやってるだろう

という、2段階の推論によって、犯行を認定するというものだ。
一見、よくある常識的とも思えるこの推論はいずれも誤った推論である。
被告人が昔悪いことをしたという事実から、今現在の被告人が悪い人間だということはできないし、そのような事実認定は犯行の立証においてなん意味もない。こんな立証が許されるならば、前科を有する者はすべて犯罪者とされるおそれがでてくる。
そもそも、昔に犯罪をしたからといって、今回の犯罪を犯したことにはならないわけで、いずれの推論も不確実なものである。にもかかわらず、納得しうる点に人間の危うさを垣間見ることができる。
要するに、このような推論は偏見による事実認定と言ってよい。偏見で、犯罪者とされるんだから、こんな論理を認める世界は恐い世界だというのは明白だ。
こういう偏見は、魔女裁判みたいなもんで、「魔女」というレッテルさえ貼られると「有罪」という裁判までされるみたいな世界だ。


自分は、偏見ありまくりだから、意識的にこういうことにならないようにしなければとよく思うせいなのか、ニュースとか見てたら、ツッコミを入れざるを得ない「偏見によるレッテル」を貼るコメンテーターに気づくことがよくある。
というか、俺のおかんがよくニュース見ててこういう推論をするし…


しかし、こういう風に考えると、偏見による判断はよくないと気づくものの、気づかないままこの偏見が法律になったりもする。
それが、最近の児童ポルノ法の改正(悪?)案だ。


簡単にいうと、未成年の性的描写のある表現物は持ってるだけで犯罪になるという改正案だ。


児童の権利を保護するためと、アグネス・チャンもこの改正に必死なわけです。
「児童を食い物にする人間から児童を守ることが必要だ!」
という、一見、聞こえのいいフレーズで、「ああ、だったら仕方ないな」とも思ってしまうかもしれない。


しかし、実はとんでもない問題がある。

児童ポルノ法は、要するに児童の買春等を通じて児童を食い物にする行為を罰するためのもので、具体的には、

1.児童を相手方とする又は児童による性交又は性交類似行為に係る児童の姿態。
2.他人が児童の性器等(性器、肛門又は乳首)を触る行為又は児童が他人の性器等(性器、肛門又は乳首)を触る行為に係る児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの。
3.衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの。

のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写したものの提供・製造・頒布・公然な陳列・輸入・輸出は、同法第7条で禁止されている。


問題は、実際の児童ではなく、架空の漫画等もこの規制対象となっているということである。
現実の人間である児童の保護という立法趣旨は理解できるだろうが、架空の漫画等においても規制するということの意味はなにか?


結論からいえば、結局、偏見による規制でしかない。
つまり、架空の児童であるアニメ等における場合、そこでの描写自体が現実の人間である児童を侵害することはない。そうすると、そういう描写をも規制対象とするというのは、児童を保護する社会に対して悪影響を与えるという理由と考えられる。


つまり、

漫画等における児童の性交行為等の描写
   ↓
こういうものを作る人間、こういうものを見る者は児童を迫害する
   ↓
ひいては、こういう人間がいる社会は児童を食い物にする

という推論を前提とする。が、これも同様にいずれも不確実な推論によるもので、なんら因果関係は立証されていない。
確かに、傾向犯については、再犯率が多いことは事実であるものの、そもそも犯罪行為に出ない部分が大多数を占める。このような現実からすると、規制の仕方を誤ることになる。
児童ポルノ改正案は、その最たるものといえる。
確かに、現実の人間における児童買春を内容とする表現物の有償取得は、その製造・販売等につながる部分があるのは否定できない。
しかし、漫画等にまで対象を拡大するというのは、

児童ポルノ所持者
   ↓
児童を迫害する性格を有する
   ↓
危険人物

という前提を有するのではないのか?
そうだとすると、上記の悪性格の立証の話と同様に、いずれも不確実な推論に基づくもので、立法事実(立法を支える社会的事実)を欠く法律案ということになる。
したがって、このような立法事実を欠く法律を、「外国では規制している」という理由で立法をするのは、何も考えていない証拠であろう。
こどもAが、
A「Bくんはおもちゃ買ってもらったっていってた〜。僕も買って〜」とか言うのに、
母「あんたはBくんちの子じゃないんだからね!そんなこというならBくんちの子になりなさい」
ってのと同じで、外は外。うちはうち。日本は日本で正しい手段を選ぶべきだ。


単純所持罪が正しいと、抽象論から反論する人もいる。
例えば、単純所持罪によって、児童ポルノに触発されて児童に対するわいせつな犯罪行為が減るといった反論だ。
確かに、そういう側面が絶対にないとはいえない。が、このような抽象論は反対に、
単純所持罪によって、これまで児童ポルノの表現物で性的満足をしていた人間にとって、その満足の手段を奪うことで、逆に自己の性的満足のために暴走する人間が増えるということもできる。これも絶対にありえないとは言い切れず、この場合、単純所持罪という規制手段が、むしろ児童の保護という見地に反する結果を招来する。
結局、このようなやりとりに結論は出ない。いずれも「ありうる可能性」であって、いずれか一方が正解というわけではないからだ。
したがって、このような抽象論は立法の正当化させる根拠となりえない。


ここで強調したいことは、このような誤った法規制で、本当の意味で現実的に児童の権利を保護することができるのかということ。
上記の誤った推論によって規制しても、児童に対する性的犯罪行為が減るとは思えない。
なぜなら、そのような人間はどんな法律による規制をしてもやるときはやるから。
だから、こういう傾向犯にかんしては、現行法のような規制をしても後の祭な感は否めない。
やるんだったら、性犯罪者は去勢刑を科すとかにした方がいい。まぁ、今時そんな刑は認められないだろうから、少なくともホルモン療法による性的な感情の抑制くらいはあってしかるべきだろう。性犯罪は薬物依存と同様に繰り返してしまう傾向が特に強い犯罪なのだから、このような規制はかなり効果的だと思う。
去勢の効果はすごいらしいし。


そもそも、死刑という人間の最も尊い生きる権利を奪う刑罰が許されているんだから、去勢くらいあってもいいだろ。



正直、そういう事後規制以外に、事前に、かつ、網羅的に、そういう性犯罪者の「予備軍」を発見して、規制するなんていうのは、現時点では無理だろう。なぜなら、「予備軍」であることの立証なんて誰も、現時点ではできないのだから。
単純所持罪でもって、児童の保護につながることが明らかで、かつ、その必要性も十分に認められるなら、創設してもいいと思うけれど、単純所持者と児童の保護のと関係、もっとはっきりいえば、単純所持罪によって児童の権利侵害がなくなるという因果関係がまったく曖昧なまま、偏見だけでこういう立法を創設するのは、国民に誤った安心感を与えかねない。
つまり、なんの因果関係もないのに、単純所持罪によって児童が保護されることになったと勘違いさせる結果になるからである。これこそ、児童ポルノ法の立法趣旨に反する結果で妥当でない。



しかも、「児童性犯罪者予備軍」というレッテルを貼る規制対象の範囲が広すぎるという問題もある。
例えば、単純所持罪が認められると、児童の性的描写のある『バガボンド井上雄彦)』を所持してても逮捕されるおそれがあるという。

http://wiki.livedoor.jp/antievillaw/d/3%ca%ac%a4%c7%a4%ef%a4%ab%a4%eb%bb%f9%c6%b8%a5%dd%a5%eb%a5%ce%cb%a1%b0%c6%b2%fe%b0%ad%a1%a2%b8%bd%be%f5%a4%ce%a4%de%a4%c8%a4%e1?wiki_id=64570
バカボンド持ってたら、「児童性犯罪者予備軍」ってこと?こんなアホな話はない。




と、この児童ポルノ法のことについては、いつか書きたいなぁ〜とか思ってて、ずっと放置してたけど、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」というアニメを見て、あ、この問題ともつながるな〜って思った。


憲法なんかだと、表現の自由の重要さをこれでもかってくらい勉強させられるものの、現実では、結構、その表現の自由について制約があったりする。この問題もそうだけれど、まぁ中国とか検閲を正面から認める国よりはマシか。


というか、アグネス・チャンももっと勉強して、もっとましな主張したらいいのに、論理に無理があって、ネットじゃ批判されまくりじゃないか。かわいそうに。


そういえば、この話では宮崎勤についても見ておかなければいけなかった。
宮崎勤とは、1988年から1989年にかけて東京都北西部および埼玉県南西部で発生した、幼女を対象とした一連の事件を犯した人である。
彼の自宅からは、山ずみにされたアニメや漫画があった。ビデオテープは、5,763本にも達した。
その犯行は、ウィキによると次のように整理されている。

第一の事件
1988年8月22日、4歳の女児(以下KM)が誘拐・殺害される。殺害後しばらくたち、死後硬直で固くなった遺体にわいせつ行為を行う様子をビデオ撮影している。動機について簡易鑑定の問診記録では、鑑定人にどうして写真だけでは済まなくなったかを聞かれた際は「やはり二次元ではなく三次元の方がいい。感覚的に触れた感触がどうだろうかとか」[2]と答えたが、第一次鑑定では「よく分かんない」、最後の被告人質問では「急に子供の頃が懐かしくなった」と、証言が曖昧であった。
第二の事件
1988年10月3日、7歳の小学1年生の女児(以下YM)が誘拐・殺害される。こちらはすぐさまわいせつ行為をしたが、この時点ではまだわずかに息があった模様で足がピクピク動いていたという犯人の証言がある。動機について供述調書では「何ともいえぬスリルがあった」、第一次鑑定では「よく覚えていない」「一番印象が無い」と述べ、やはり不明瞭。
第三の事件
1988年12月9日、4歳の女児(以下NE)が誘拐・殺害される。NEは失禁した。焦ったのか犯人は被害者を山林に投げ捨てた。12月15日、NEの全裸死体発見。12月20日NE宅に葉書が届く。この遺体の発見後、テレビで被害者の父親が「死んでいても見つかってよかった」と発言するのを見た犯人が他の被害者の遺体も送ることを計画するが、YMの遺体を発見できなかった。
犯行声明
1989年2月6日、KM宅に紙片と骨片などの入った段ボール箱が置かれる。2月10日には「今田勇子」名でKM事件の犯行声明が朝日新聞東京本社に郵送される。11日には同内容の犯行声明がKM宅に届く。3月11日、「今田勇子」名での告白文が朝日新聞東京本社とYM宅に届く(今田勇子とは「今だから言う」という説もある)。
第四の事件
1989年6月6日、5歳の女児(以下NA)が誘拐・殺害される。NAの指をもぎ、醤油をかけて焼いて食べた。また、ビニール袋に溜まった血を飲んだ。11日NAのバラバラ殺人遺体発見。
現行犯逮捕
1989年7月23日、東京都八王子市で猥褻事件中に取り押さえられ、現行犯逮捕。
1989年8月9日、NAの殺害を自供。
1989年8月10日、NAの頭部発見。当日マスコミが嗅ぎ付ける。
1989年8月13日、KM・NEの誘拐殺人を自供。
1989年9月1日、警察庁広域重要指定117号に指定。
1989年9月2日、検察が起訴に踏み切る。
1989年9月5日、YMの殺害を自供。
1989年9月6日、五日市町でYMの遺骨発見。
1989年9月13日、KMの遺骨発見。
幼女を殺すたび、自宅に藁人形を置いて部屋を暗くし、頭に鉢巻きをして蝋燭を数本付け、黒っぽい服を身に付け手を上げ下げし、祖父復活の儀式を執り行ったという。

一連の宮崎勤の犯行をみると、狂ってるとか、キチガイめいた奴、と思う人もいるだろう。自分もそう思う。
が、彼が死刑になったのは、キチガイだからではない。人を殺したからだ。




偏見の話って、結構、簡単な話だと思うけれど、なんかすぐ感覚的に間違った推論をするのは、人間だからか。


それにしても、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の話に出てくるゲームやアニメの話について行けなくて、むしろ俺はオタクを尊敬したわ。


勉強しよ。