ニッポン放送の画策!?の巻(前編)

はい。なんとか生きてます。(-ω-)


とゆーことで今日は、ライブドア事件についてだよー。
覚えてますか?あの事件を。最近村上ファンドインサイダー取引の疑いがあってその関係でニュースにもまたよく出てきてますな。


当時、いきなり時間外取引という裏技を使っていっきにニッポン放送の大株主になったライブドア
いったいあのニッポン放送ライブドアの事件って何が問題だったのか?
今日は、ニッポン放送ライブドアに買収されるのを阻止するためにした「新株予約権」についてやりますよ。


はい。新株予約権。なんじゃそら。


最近、自社株の購入を安値で買える権利を従業員に報酬代わりに与えることってあるでしょ。あれ。


例えば、自分の働いてるとこの株価が100円の場合。
この場合に将来、株価が500円になったときでも150円で株が買える権利があったらめっさお得である。利ざや350円である。
この権利が新株予約権。現在の株価が100円でも従業員は将来150円という一定額で株を買えるので、150円以上に株価が上がるよう頑張って働くということを期待できる。これによって株価が上がり企業価値が増した会社も権利を行使する従業員もお得なのである。まさに、利害関係の一致である。ちなみに、こうゆう使われ方はインセンティブ報酬としての新株予約権という。


こんな使い方ができる「新株予約権」は他にも使い方がある。


それが買収防衛策としての使い方である。
そもそも新株予約権はその権利を行使することによって株式をゲットして株主になれちゃうという権利。だから、いっぱいこの権利があったら大株主になることも可能なのである。この点について詳しくは次回。
以下は敵対的買収としてこの防衛策として新株予約権を発行したニッポン放送の事件の概略である。

ニッポン放送の発行済株式総数の12%余を保有する株主であるフジテレビは、2005年1月17日に、ニッポン放送の経営権の取得を目指して、ニッポン放送の株式について公開買い付け(TOB)を開始することを決定した。これは両当事者が仲良しさんだったのでまったく問題にはならなない。敵ではないのである。


ところが、ニッポン放送の発行済株式総数の5.4%を保有していたライブドアは、同年2月8日の早朝に証券取引所時間外取引を利用して大量のニッポン放送の株式を買い(この時点でいっきに35%に!!)、その後も買い増し、議決権の過半数を取得するに至った。ニッポン放送おかんむりである。


なんてことしてくれたんだとカンカンのニッポン放送。仲良しさんのフジテレビに自社株を購入して欲しかった。そこで考えました。ニッポン放送の発行済株式総数は3280万株であるところ、フジテレビに対して4720万株(発行済株式総数の1.44倍)の新株予約権を発行しよう。うん。これナイスアイデア。こんな感じでニッポン放送の取締役会は新株予約権の発行を決定しましたとさ。

ここでニッポン放送がフジテレビに発行した新株予約権ライブドアにとってどのような意味があるのか?
フジテレビがこの新株予約権を行使された日にはライブドアはとっても困ったことになったしまうのである!


例えば、発行済みの株式が100万株の中、50万株ゲット(すなわち50%)して、会社を支配してやろうと頑張っていた(ライブドア)。めちゃくちゃ借金してなんとか50万株ゲットできました。
ところが、第三者(フジテレビ)が新株予約権100万株分を行使しちゃった!!そして、発行済み株式が200万株になってしまいました。
苦労して50万株ゲットしたのに自分(ライブドア)の保有している株式が50%から25%にまで激減!!他方、新株予約権を行使した第三者(フジテレビ)は200万株のうち100万株は保有できることになるので発行済株式の50%に達する。
形勢逆転である。


このようなことを画策したニッポン放送。果たしてうまいこといったのか?
これは次回なのさ!!