彼氏彼女の事情〜司法試験とはなんら関係がない〜の巻

女子から恋愛の相談が来た。ということで、今から勉強のこととは一切関係のない話を展開することをお気をつけ下さい。



まず先に一言、言っておくと、



俺は自分の人生だけでせいいっぱいだゼッ!



話を戻し

その内容は、要約すると、

・長いこと付き合って、生活がマンネリ化(当初のようなウキウキワクワクな恋愛感情ではなくなってきているという趣旨)
・もう少し恋人として彼女に配慮が欲しい

どうすれば、もう少し彼は恋人として彼女に配慮をしてくれるのか?


なるほど。よくある相談。これは結構難しい。
何が難しいって、
こういう対処方法は結構考えられるのだが、その対処方法を適切になし得ることができるのか!?ってところが難しい。
ナイスな対処方法もその実践の段階で失敗に終わってしまうことは結構あるからだ。


で、まぁ想像すると、この彼の心理は理解できる。で、この彼の態度にちょっと不満を持つ彼女の話もよくわかる。
例えば、付き合いで、友達などに気を遣っていたりする彼を見ていると、彼女と二人きりのときの彼の彼女に対する態度が明らかに違ったりする(悪い意味で)。とか、付き合い当初は色々と気を遣ってくれていたのに、最近は全然とか。
彼女からすると、「おいおい、頑張れよ男子」ってなるのだろう。


一言で言うと、彼のこういった態度は「彼女に対する甘え」なのです。「おまえと一緒にいるときくらい、いいやん」って感じの。
これは、決して悪いことではない。なぜなら、こういう思いができるのは「彼女」だからこそなのであって、むしろ彼女に対して友達との距離を維持するっていう方が間違っているだろう。
しかしながら、甘え「だけ」では、彼氏としては失格だったりもする。甘えてもいいが、それは彼氏「だけ」の権利ではないからだ。


だから、彼は自分の気分のままに、この甘えを彼女にぶつけてばかりでは、彼女の方も辛いし、このままでは彼女ががまんする一方である。


それゆえ、彼女が不満を持つのもわかる。


違う友達も似たようなことで悩んでいた。約束していたのに、急に会社の上司との付き合いでそっちを優先して、上司や友達との付き合いは大事にする。一方で、デートの約束をしていたが、全く以てやる気がない彼氏の態度。
これまた「おいおい、頑張れよ男子」ってことになる。



しかしだ、世の中の女子はちゃんと覚えとけ!!!!




「男子は甘えん坊さんなんだゼッ!!!!」





という前置きをまず頭にたたき込んでおこう。
で、そんな甘えん坊さんの彼氏にもう少し恋人としての配慮が欲しいという相談だったな。



まぁ、以上を鑑みるとわかると思うが、こういう甘えん坊さん状態の彼氏に、面と向かって理詰めで攻めても、衝突して終わるのは目に見えている。なんつったって、彼氏は甘えん坊さんのお子様だからだ。



しかも、この甘えん坊さんは彼氏としてのプライドみたいなのを持ち合わせているから、よりたちが悪い。
小学校の先生とこどもを考えてみよう。なんだかんだ言って、先生は大人として、いわば上から目線でこどもをしつけることが可能だ。親とこどもでも同様。
これに対して、恋人同士っていうのは「対等」が前提ゆえに、彼氏にあ〜だこ〜だ言ったところで、甘えん坊さん状態の「対等」な相手は、すんなり「ごめんなさい」は言わないのだ。そう、「対等」という枠を乗り越えた彼は「甘えん坊将軍」に昇格しているのである(以下、彼氏を「将軍様」という。)。



したがって、坊将軍の状態の彼に対して、真っ向勝負を挑んでは、話がうまく進まない。これが、恋人という関係の特殊性だ。




で、どうすんだと。




相談内容を見ると、すでに空気が悪そうな感じなので、将軍様はなかなか機嫌を直しそうにないように思われる。
したがって、たとえ彼女の言い分が正しくて、一歩大人の将軍様が、「わかった。気をつける」って言っても、その後の将軍様の状態は、「ちょっと、がまんしないと」とか「気を遣わないと」という、ちょっとした強迫観念にとらわれてしまい、その結果、「俺はこれだけ気を遣ってんのに、おまえはなんやねん!」なんてことになりかねない。



そこでだ、ここは彼女が大人になってみるのが最もよい関係に修復できるのではないかと思う。
もちろん、「大人になる」というのは、将軍様の甘えを全部受け入れるというわけではない。


気を遣うインセンティブ将軍様がもつように仕向けるのである。
上述の通り、彼女が理詰めで攻めても、それが原因で気を遣うというのでは、将軍様は納得しなかったりする(表面面だけ、納得する格好をとることはある)。
しかし、将軍様自分の意思で彼女に対して配慮する場合、将軍様の自主性を害することなくスムーズに関係を運ぶことができるだろう。



しかし、そんなうまくいくのかい!?って思うだろう!!!!思った奴、手を挙げてみろッ!!!!





正直に言うと、



そう簡単にうまくいかない。



これが始めに言った「難しい」って話だ。




ただ、問題点は見えてきたので、半分はクリアしたようなもんだ。
後は、将軍様の性格を知ってる彼女の力量にかかっているといえるだろう。はい、丸投げです。
だって、仕方ねーよ。俺、将軍様と会ったことも話したこともねーもん。こういうのは、形式的に○○したら大丈夫なんて魔法はないから。二人の関係とか、将軍様の性格とか色々考慮要素はあるわけで、そんなもん知ったこっちゃねー!!!!



が、総論てきな対処方法として言えるのは、とりあえず、
まず、自ら空気を一新することが先決だな。将軍様はこういう空気に敏感である。
一新する方法としては、この問題はもう終わったということにしてしまうことだろう。
むしろ、「自分がわがままだった、ごめんなさい。」なんて健気に言えば、将軍様の心をくすぐることになるだろう。
しかし、それだけではなく、ここにはもう1つの作戦がある。「褒め殺し作戦」である。今も昔も将軍様はこういうのに結構弱いのである。
例えば、「将軍様は〜〜ところに気を遣う。なかなかでございます。」とか、「〜〜してくれるなんて、将軍様。さすがでございます。」とか、いちいち感謝の念を表す。
挙句の果てには、「将軍様はわがままをいわないイケメンでございます。」とか言っちゃいなよ。


要するに、男はそういう気持ちいいことを言われると、気持ちいいイケメンになろうと頑張るもんなのですよ。はい、あほなんですよ。日本も北も将軍様はみなあほでございます。
しかし、これは結構な攻撃力がある。いちいちこういうことを言われると、偉大なる将軍様として君臨せねばならないというプライドがメラメラしちゃうのだ。
逆に、「なんで〜〜してくれないのよ!!!!きーッッッッッ!!!!!」ってなったらダメ。テポドン飛んできます。



これが褒め殺し作戦である。いかにこちらが大人の振るまいができるかが、ポイントである。すなわち、悪代官とつるむ越後屋を凌ぐ振舞いができるかどうかが、この作戦の勝敗を分ける。



ここまで成功しても、彼女の相談はまだあった。

たまには「好き」とか「かわいい」とか言って、
かつ、たまには楽しくお出かけするとかの恋人サービスも・・・


こればっかりは、将軍様の性格による。
あほみたいに「好き」とか連発する男子がいるようだが、逆に、あまり言わない人もいる。
個人的には、恋愛感情として意味する「好き」っていう言葉は、連発するべきじゃないとか思うけど、連発するっていうのもそれはそれで人の勝手だ。


あと、
「かわいい」
か。
「言ってほしいなら、おまえがもっとかわいくなりやがれ!!!!」
っていう思いは飲み込んで。まぁ言えることは、「努力しなさい」くらいか。
こういう言葉は照れ屋さんの将軍様はなかなか言わないのです。


ただ、だからといって、「好き?」とか「かわいい?」とかしょっちゅう聞かれるとウザイと思う将軍様もいるから、気をつけなさい。


あ、
あと、恋人サービスはしてもらうもんじゃないから。「してもらう」って思い続ける限り、いつか不満がたまっていくから、考え方を転換した方がいい。
これは、「恋人同士で出かけたりしたい」って気持ちを否定しているわけではなく、どうしたら理想的な状態でお出かけができるかとか、そういう思考じゃないとお互いがうまくいかないよ、ってこと。
逆に、将軍様の願望も聞いてみて、お互いが恋人同士で何をしたいか?っていうことを、恋人同士で確かめ合って、まぁ話はそこからだ。
ビジネス用語でいうWin-Winってやつだ。お互いが満足行く結論を一緒に出しなさい。





はぁ。何俺は人の面倒みてんだ。
面倒くせぃ面倒くせぃ。
息をするのも面倒くせぃ。


明日から、民法だッ!!!!!