やっぱりパクッてた。KAT-TUNのNEVER × OVER。の巻

ボカロ楽曲からの盗作疑惑 KAT-TUN側が「影響あった」と認める

2011年1月20日 15時43分ゲーム・アニメ文:飯塚朋子

人気アイドルグループKAT-TUNの楽曲『NEVER×OVER〜「-」IS YOUR PART〜』がボーカロイド巡音ルカの楽曲『DYE』に酷似していると指摘されていた問題で、『DYE』の作者が自身のブログとTwitterで「『DYE』の影響があった事実を認めて頂き、然るべき処遇をして頂くという事で解決いたしました」と報告しました。
http://39miku.seesaa.net/article/181499986.html
http://twitter.com/advance_tech_no/status/27667744241487873


騒動は、2010年11月末にKAT-TUNの『NEVER×OVER〜「-」IS YOUR PART〜』と巡音ルカの『DYE』の2曲が酷似しているという疑惑がネット上で浮上したことから始まりました。噂を聞いた『DYE』の作者はKAT-TUNの楽曲を確認し、11月30日付のブログで「うわっ...そっくりだ。そっくり。そっくり...」「もちろん、ぼくは何の承諾もしてないし 詳しい事もわからない。」「ショックで、ショックで ショックで ショックすぎる...」とコメント。その後はブログでこの件について事実確認中であることを報告していました。
http://39miku.seesaa.net/article/171220580.html


そして騒動からおよそ2ヶ月が経った1月19日、作者のブログとTwitterで次のような報告がありました。

『DYE』の件につきましては、先方に『NEVER×OVER』の制作にあたり、アレンジにAVTechNO!の楽曲『DYE』の影響があった事実を認めて頂き、然るべき処遇をして頂くという事で解決いたしました

楽曲に影響があった事実が相手側から認められ、騒動は解決に向かっている様子。また作者自身も自分の楽曲のファンやKAT-TUNのファンに心配をかけたことを謝罪するとともに、「この件に関しまして、KAT-TUNの皆様に非はございません。個人的にも、今後のご活躍を応援しております。」とコメントしています。

はてなブックマークのコメント欄では今回の報告に対し、「何とか解決したみたいですね。本当に良かった」「うれしい。いい方向に進みますように」「両者の間できちんと解決したんなら、周りが『ボカロ大勝利!!ジャニざまぁw』とか変な盛り上がり方しないといいね」といった応援メッセージが寄せられています。
http://b.hatena.ne.jp/articles/201101/2279

以前、この日記でもこの話題について書いたけど、やっぱり予想通り、パクってたようやね。
■ 【ニコニコ動画発】KAT−TUNの曲は巡音ルカオリジナル DYEをパクッたものか?という点に関する法的考察【盗作疑惑】
http://d.hatena.ne.jp/nihyan/20101225/p1


まぁ、予想通りとはいえ、こんな大ニュースが全然テレビで報道されていないという事実が、ジャニーズの影響力のすごさを窺わせる。今井翼がNHKスペイン語講座のナビゲーターするとかよりも、こっちの方が何倍もすげーニュースだろ。すげーよ、ジャニーさん、あんたは。


しかも、原作曲者(AVTechNO!氏。パクられた側)のブログには、

巡音ルカDYEについて(ご報告)

『DYE』の件につきましては、

先方に『NEVER×OVER』の制作にあたり、

アレンジにAVTechNO!の楽曲『DYE』の影響があった事実を認めて頂き、

然るべき処遇をして頂くという事で解決いたしました

応援して頂いてる皆様にはご心配をおかけしました。

また、KAT-TUNのファンの皆様にも私の発言によりご心配をおかけした事をお詫び申し上げます。

この件に関しまして、KAT-TUNの皆様に非はございません。

個人的にも、今後のご活躍を応援しております。




  これからも楽曲製作に励みます。ありがとう!




 + avtechno! -


http://39miku.seesaa.net/archives/20110119-1.html

と書かれており、直接的な言葉は使用せず、

アレンジにAVTechNO!の楽曲『DYE』の影響があった事実を認めて頂き

という言葉が使われている。続いて、

然るべき処遇をして頂くという事で解決いたしました

ということなので、和解したんだろうと思う。原曲者の名前がKAT−TUNの曲に加わるかまでは知らないけれど、ジャニーズ側からすればこれ以上もめる原因を作りたくないだろうから、著作権譲渡に、著作者人格権不行使の特約付けて、代りに多額の賠償金等の代替措置を約束したんじゃねーかな?


すべては、パクッた奴の責任だとは思うけど、そもそも著作権という権利関係をどうするのかということを考えないと、これから対応しきれんやろ。ネット上は、すべてが著作物といえる世界なんだし。
この日記だって著作物だし。権利制限で引用とか私的使用で、他の著作物を利用できるといっても、厳密にいうと要件を満たさないケースがくさるほどあるわけで。じゃあ、全部違法なのかっていうと、きっとそんな判断しだしたらきりがないからしないんだろうけど、そういう曖昧なままじゃ利用者側も萎縮してしまう。
ほんと、中途半端な法律になってしまったなぁ。道交法みたいやな。スピード違反がいっぱいで道交法違反してる人間はいっぱいみたいなのと似てるわ。


そういえば、このブログの最後に
「この件に関しまして、KAT-TUNの皆様に非はございません。」
って書いてあるけど、ほんまその通りやなぁ。作曲者が曲作って歌わされただけやし、作曲者、ひいては依頼者たるジャニーズ事務所の責任やしな。まぁそういうのもひっくるめてKAT-TUNが否定的な目で見られるのも仕方ないかもしれないけど。でも、それは結果責任みたいなもんだと俺は思うので、KAT-TUNは可哀想だなと思う。
前の日記でも書いたけれど、もっと悲惨なのはそんな彼らのファンだろう。パクり事実の真偽が判明した今、これはかなりショックだと思うなぁ。


逆に、自分は中学のときに、B'zが色々洋楽をパクッてたのを知って、どっちも好きになったけど。でも、そういうのにファンは敏感だから認めたくないって気持ちになってしまうんだろうなぁ。
俺的にはイイもんはイイと思うから、パクってしまう人の気持ちがわかってしまう。曲を聴けば、「あぁ。ここでこれをやる気持ちわかるわぁ」みたいな。
まぁ、大抵はやっぱり原曲の方がよかったりするから、そういうので洋楽もいっぱい聴くようになったし。そういう意味ではB'zには感謝やなぁ。B'zの嗜好もすごい理解できたし、それはそれでB'zの曲の聴き方とかもいい意味で変わったし。
別にB'zだけじゃないけど、やっぱり日本のロックバンドは洋楽の影響を受けたものも多いから、それは仕方ない話だし、そういう洋楽から学ぶべきものもいっぱいあるからなぁ。


テクニック(創作的表現ではない技術そのもの)をパクることは別に著作権の問題にはならないから、むしろそういうものからアレンジを加えるのが、日本人は上手だと思う。これは音楽だけじゃないけれど。そういう意味で、新しいものを生み出していくアーティストがこのネット時代にはたくさん現れているということを、今回の事件で改めて確認できた。
もっともっと、プロに劣らない一般人のアーティストが出てくることに期待。
でも、そういうすごいアーティスト存在は、同時に耳が肥えているリスナーが多くなることも意味するから、リスナーの質も上がればいいな。



そういえば、個人的な意見だけれど、

好きな音楽は何?

って質問に対して、

特定の音楽じゃなく、流行っているのを色々聴きます

とか言われると、マジでゲンナリする。
まぁ、そういうことを言うのは音楽に興味がそもそもないのかもしれないけれど。
すげー、薄っぺらい人間に思えてしまう。完全に上から目線で。はい、最低です俺。
でも、音楽って色々あるわけよ。ロック1つでも、どういうロックかで全然違う。ハード・ロックなのか、パンク・ロックなのか、それともプログレッシブ・ロックなのか、たったこの3つでも全然違うロックなわけよ。ロックじゃなく、クラシックでも、もっと色々おおざっぱなポップスなんてのは、もうそれだけじゃイマイチよくわからんくらいの色々なポップスがあるわけで。
そういう色んな特色がある中で、少なくとも好きなジャンルくらいあるだろと。そりゃ特定のアーティストが好きなら、すごくわかりやすい。しかし、そういうアーティストがいなくても、なんか自分の好きな傾向の音楽みたいなのくらいあるだろと。それすらも見つからないなんて、どんな人生を生きてきたんだと。もう人生批判ですわ。三十路のニートの分際で。


なんか音楽の話を書き始めたら、そんな不毛なことにふと気づいた。
そういえば、今まで、この質問でこの返事が返ってきた人間って、振り返ってみると、本当に薄っぺらい奴ばっかりだったなぁ。たまたまか?え?


逆に、すぐに〜〜が好きとか返事する人間は個性ある奴ばっかだったような気がする。いい奴かどうかは別にして。
あと、その好きなアーティストでその人の性格とかもちょっと解ったりするかな。


そんなことはどうでもいいわ。



とりあえず、耳の肥えたいいリスナーがもっと増えたらいいなと、完全に上から目線で思っております。
本当に自分の好きな音楽に出会えたら、こんな最高なことはないわけで。
テレビやラジオだけじゃなく、もっと手軽に色んな音楽がいっぱい聴くことができる時代なんだから、少なくとも好きな音楽を見つけることくらいできればいいなと。そういうコミュニティがもっと多くなれば、もっといいアーティストもたくさん出てきやすくなるはずだし。そういう底上げで日本のアーティストのレベルが上がればいいな。レベル44くらいに上がれば、きっと楽しみ増えるわ。俺の楽しみが。